Q:矯正治療は受験勉強の妨げになりませんか?
A
矯正治療による精神的、肉体的な負担の大きさは、患者さんによって違います。
もし矯正治療が負担になり、ストレスにつながるようならば受験前はなるべく避けて受験後に治療をスタートさせるか、あるいは歯科医と相談してできるだけ負担にならない方法や適切な時期に治療を受けるようにしてください。
Q:装置をつけることで、発音が不明瞭になりませんか?
A
装置をつけた当初は少ししゃべりづらくなりますが、慣れてくれば普通にしゃべれるようになります。
反対咬合や開咬など、サ行やタ行の発音が不明瞭な不正咬合では、矯正治療が終わって歯並びが整えば舌を含む口腔周囲の機能が正常になり、発音もよくなります。
Q:矯正治療中の歯みがきで、注意するのはどんなことですか?
A
通常の矯正の場合は装置が歯の表面についているので、口の中が汚れやすくなりますが、インビザラインの場合には、その心配は全くありません。
矯正治療開始前と同じように歯科医や歯科衛生士に教えてもらった磨き方で、歯ブラシやデンタルフロスなどの補助具を使って、ていねいに磨いてください。
Q:治療中に食べられないものがありますか?
A
通常の矯正治療の場合は制限がありますが、インビザラインの場合には一切ありません。
歯を移動するためには、沢山の栄養素が必要ですから、バランスの良い食事をとるようにしてください。
Q:治療中にむし歯が見つかったら、どうするのですか?
A
前歯のでこぼこや重なりがなくなりきれいに並ぶと、それまで見えなかった箇所に、むし歯が現われてくることがよくあります。
むし歯を発見したら、随時、むし歯の治療を行います。
Q:矯正治療が終わっても、保定装置を入れておくのはなぜですか?
A
矯正治療で移動させた歯は、矯正装置をはずしたあと、元の位置に戻ろうとする動きがあるため、歯が安定するまで保定装置を入れておく必要があります。
保定期間に入ると、数か月に1回、歯科医のチェックを受けます。
年齢や歯並びによって異なりますが、平均1年半〜2年間以上の保定が必要です。
Q:治療した後、歯並びや咬み合わせが再び悪くなることがありますか。それはどんな場合ですか?
A
治療後に、次のような状態が生じた場合です。
1.骨格的の反対咬合で、とくに家計に遺伝のある人の下顎が、成長期に伸びる場合。
2.親知らずが生えてきて、前歯をでこぼこにしたり前に押し出す場合。
3.指しゃぶりや舌癖のような習癖を続けて、上下の前歯にスペースができる場合。
4.鼻疾患・扁桃腺肥大・アデノイド・口呼吸など、口腔内の環境が悪い場合。
5.保定装置を、歯科医の指示どおりに使っていない場合。
以上のような原因で、歯並びや咬み合わせが再び悪くなった場合は、再治療が必要です。症状によって、簡単な装置で治せる場合と、そうでない場合があるので、担当医に相談してください。
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