理事長 増岡健司
今日ほど「医療」への期待と要求が高まっている時代はありません。
しかし、先端的で科学的な医療技術の進歩は本当にすべての人に福音をもたらしてくれているでしょうか。
私たちMEDIQOLは、歯科医療の分野においてたくさんの患者様と交流するなかで、「ひとつ症状の背後には、さまざまな複合要因が潜んでいる」こと、「その症状や要因は、人の数だけ存在する」ことを学びました。
そして、科目分断的な現在の医療制度だけでは、こうした今日的で多様な「症状」に対応できないばかりか、病気予備軍とされる段階・状態(未病)の人に対しても「病気を未然に防ぐ」という健康医療的な見地でのケアがしにくいということに、課題意識を持ち続けてきました。
本来の医療とは、先端の医療技術や医薬だけに拠るのではなく、ひとりひとりの生活や人生に寄り添い、耳を傾ける中で百人百様の心身の健やかさ、人生の質的豊かさ、つまりQuality Of Lifeを充実してもらうためにこそあるはずです。
私たちはこうした信念のもと、本分である歯科医療分野を基点に全科横断的な医療連携を積極的に進め、QOLという視点で、また科学的根拠に基づいた医療(EBM:Evidence Based Medicine)という厳しい基準をもとに、さまざまな情報や技術を厳選しながらひとりひとりの患者様に応じた全人的なメディカルサービ スをご提供していきたいと考えています。
この理念に賛同する優秀な医師・スタッフとともに、私たちはMEDIQOLグループとして一丸となり確かな専門性と、豊富な経験を原資とする総合的な医療サービスを志してまいります。